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2008.05.25

ミスト

 この作品はぜひ映画館でどうぞ。

 スティーヴン・キング原作「霧」をフランク・ダラボン監督により映像化。
 激しい嵐の翌日、湖の向こう岸に不穏な霧が発生していた。デイヴィッドは不安に駆られながら、息子のビリーを連れ、隣人の弁護士と車で町へ買い出しに向かう。混雑したスーパーでレジ待ちをしていると、血まみれの男がひとり叫びながら駆けこんでくる。「霧の中に何かがいる!」深い霧は、店の駐車場を覆い隠そうとしていた…

 スーパーマーケットの店内に閉じ込められ極限状態の人々。霧の中から襲いかかる謎のモンスター。血まみれオッケーな私も唯一苦手ジャンルな昆虫系キャラは、ミョーな質感が感じられてなかなかの悶絶モノ。
 でも、そんなB級テイストも感じられるホラー物…と見せかけて、実は巧みな心理劇。

 こんな時いかにも活躍しそうな弁護士が全く役に立たず、まるっきりお荷物になりそうなしょぼい店員やおばあちゃんが大活躍したりする皮肉。
 恐怖に耐えきれず自ら命を絶つ者や、意を決して外に出て行こうとする者。町民に疎まれていた狂信的な宗教女が、パニックの中で徐々に救世主と化し発言力を強めていくところなんか、現実でもこんな展開になりそうで恐ろしい。暴走した彼女の最期の瞬間思わず歓喜し、ハッと我に帰った善良な市民(笑)は私だけではないハズ。

 想像を絶するパニックに直面した時、自分なら何かにすがって心の平安を保とうとするのか、それともアメリカの強いダディが象徴するように、自ら立ち向かって愛する者を守ろうとするのか。そもそもその決断が本当に正しいのか、最善だと思ったことが間違っていたら取り返しのつかないことになるんじゃないのか。

 原作とは全く異なるというラストは、「最後の一瞬まで望みを捨ててはいけない」という本来のアメリカ映画らしい教訓なのでしょうか。
 ラストで「最も会いたくなかった」人の姿を確認し、エンディングロールでヘリや戦車が通り過ぎる音(音のみ!)を、主人公にシンクロして呆然と聞いていました。

 心が弱ってる時には見ない方がいいかも。煩悶スパイラルにハマるかも(苦笑)。

 

 映画「ミスト」(公式サイト)

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