« 食品工場視察 | トップページ | 栄養職員未配置校の現場指導と忘年会 »

2007.12.21

勉強の根っこ

 3年生はいよいよ私立高入試が近付き、テスト漬けの年末。この時期になるとさすがに学年の空気が変わってきます。
 願書を出し終え、少々ナーバスになっている生徒がいたり、逆に甘えっ子になっている生徒もいたりと様々です。

 昼休み、配膳室で残食チェックをして鍵をがちゃがちゃ閉めていたら、後ろからぎゅっと抱きつかれました。見るとよく話しかけてくる女の子。普段は友人ときゃいきゃい昼休みを過ごしているのにめずらしいなぁ。

 話を聞いてみると、食べたものの栄養がいつ頃体の中で使われるのかをしきりに気にしている。ははーん…

 「○○さんは今日の朝ごはんは食べてきたの?」

 「んー、カップスープだけ飲んできた」

 「そっかぁ。何にも食べないでくるよりはいいけど、やっぱりパンとかももう少し食べられるといいよね。去年やった朝食の授業、覚えてる?」

 「うん」

 「せっかくココ(頭)に入ってる高性能の脳みそが、実力発揮できないままテストが終わっちゃうよね」

 今日は一日中ずっと実力テストを受けていた3年生、急にこんなこと言い出すなんてテストの出来が思うようにいかなかったのかもしれない。
 「…なんにも置いてなかったんだ」ぼそっと呟いた彼女に、冷蔵庫の中をあさっちゃえとか、買い置きをしてもらえるならこういうのがあるといいねとか、前の日の残りものを朝用にキープしちゃおうかというような話をして別れました。

 この学年は、1年生の時から朝食指導に取り組み始めてきたけど、目に見えるほどの大きな成果は表れずにいます。
 給食の好感度とか残食量は関係者の努力次第で劇的に変えられるけど、朝食は家庭の問題だから簡単にいかない…自分の力不足を痛感してきた学年。

 この生徒の他にも、朝ごはんも食べずにテストを受けて実力を発揮できない生徒はたくさんいるでしょう。
 「受験合格」が花なら「食べる」ことは根っこ。ガソリンもオイルも入れずに全力疾走しようとしているこの子たちのために、私たちがまだしてあげられることが、きっとあるはず。

|

« 食品工場視察 | トップページ | 栄養職員未配置校の現場指導と忘年会 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/60376/17428491

この記事へのトラックバック一覧です: 勉強の根っこ:

« 食品工場視察 | トップページ | 栄養職員未配置校の現場指導と忘年会 »