この週末も観劇三昧でした。いかんなぁ、深夜に仕事しながら突然思い立ってチケット取ってる状況。もちろんストレス解消にはなるんだけど、体力と財布は消耗しまくりです。なんだかだんだん限界に挑戦してる気持ちになってきた(笑)。
土曜日マチネ。別所哲也さんファンの友達に声をかけていただき、ナイン THE MUSICALを観ました。先週まで19世紀のフランスで娼婦やら乞食やらの世界にどっぷり浸かっていたので、現代的でおサレな芝居はよいリハビリになったというか(笑)。
映画監督として成功し、今まさに転落しようとしているグイードのリアル(現在)と脳内(過去)16人の女たち。現実と妄想が交錯するストーリー。典型的な※「2階に住んでる」芝居でした。
※2階に住んでる…身内で流行している慣用句(笑)。ミス・サイゴンの2幕で、セットの下段がキムのいるベトナム、上段がクリスのいるアメリカという構成になっていたことから、初見の人に「何でキムの家の2階にクリス夫妻が住んでるの?」と訊かれたことによる。転じて、ひとつの舞台上に複数の空間が存在するなどの演劇上のお約束が初心者には分かりにくい舞台のことを指す。
別所さん、バルジャンよりこういうモテ男系の役の方が好きです。ネタバレになっちゃうけど、舞台装置もステキでしたよ。舞台上に水が流れたり(いや、頭からかぶるとかのギャグじゃなくて)擦りガラスやら螺旋階段やら、観る側の感性も試される感じがしました。
ただねぇ…自分では絶対グイードみたいな男に流れることはないので、女性陣に感情移入はできませんでしたねー。
同日ソワレ。浦井健治、大塚ちひろ主演のミュージカル、シンデレラストーリーを観ました。橋本さとし大臣、池田成志継母という脇が強力メンバーだったことも魅力で突然思い立ってマチソワ。
いやー、面白かったです。たまにはこういう何にも考えずに笑えるベタな芝居もいいなー。関西演芸のノリ。移動途中、銀座で大雨に降られましたけどね。ええもう濡れネズミ。
そして日曜日。つい最近までジャンバルジャン役で観客の涙を振り絞ってきた石井一孝さんのライブに行ってまいりました。オリジナル曲とミュージカルナンバーのストリングスセッション。
実は、ここに至るまでに自分の中でいろいろと葛藤があったのです。
今回、自分でも驚くくらい石井バルジャンにずっぽりハマりましたが、果たして石井さんが他の役をやった時はどうなのよ、と。(いや他の役も観てるし聴いてるんだけどさ)
また、どう考えてもおっさんスキーな自分のタイプ路線でない(爆)素の石井さんはどうなのよ、と。いろんな石井さんを見ても「…なるか、オイなっちゃうか?ファンに!?」というこのテンションは揺ぎないものなのか、と。
友達には石井版レミCD聴きすぎて刷り込まれたんじゃないのとか、単なる髭面マニアだろみたいに言われてたしね(笑)
で、ライブ。
歌と芝居はもちろんだけど、こういうライブだからこそ見られる役に入る瞬間と素に戻る瞬間にぞぞぞっときました。
回転木馬にジキルとハイド。そしてオペラ座~のファントムを聴いて…腹くくりました。
石井一孝さん、本当に今更なんですがあなたの役者としての才能に惚れました。それに気付くのにマリウスから足掛け9年もかかった私が馬鹿でした。こういった形で役者のファンになるのは人生初めての経験だけど、陰ながら応援していきたいと思います(決意表明…笑)
「役者のファンになる」ということと「応援する」ことの意味をおぼろげながら理解した今回のライブ。
とりあえず会場で販売してた自主制作CDとグッズ、総買いしてきました。ファンクラブも既に入会してます。次は11月のマイフェアですね。お金貯めて待ってます(←正しい役者ファン)
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